Wahoo KICKRの歴代モデルの機能・変更点・モデルごとの違いまとめ

2014年の発売から現在の第5世代までで、確実かつ大幅に進化してきたWahoo KICKR。歴代モデルの機能・変更点・モデルごとの違いをまとめました。

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KICKRの進化とモデルごとの違い早見表

モデル 発売年 最大パワー パワー精度 静粛性 スルーアクスル Climb ケイデンス計測 自動キャリブレーション
KICKR v5 2020年 2,200 ±1% 非常に静か
KICKR v4 2018年 2,200 ±2% 非常に静か -
KICKR v3 2017年 2,000 ±2% ややうるさい - -
KICKR v2 2016年 2,000 ±2% ややうるさい - - - -
KICKR v1 2014年 2,000 ±3% 非常にうるさい - - - -

今から買うならどれ?

現在新品で入手可能なWahoo KICKRはv5で、この6年のWahoo KICKRの進化の中でも最高レベルのスマートトレーナーとなっているため、過去のアップグレード内容を見ても、確実に「買い」なモデルです。

新品のv5は高くて買えないというのであれば、Wahoo KICKR v4の中古がオススメ。v5で進化した、「パワー精度」「Axis feet」「自動キャリブレーション」以外は、現行のv5とほとんど同じなので、値段が新品のv5よりも安いのであれば買いでしょう。

なるべく購入を避けないのは?

基本的にはv3以下は中古で安くても買わない方が良いでしょう。

歴代モデルの中でも、現在買っても問題ないのはv3、機能を少し目を瞑ってv2というところですが、初代モデルについては、2〜3万円程度なら良いですが、5万オーバーなら手を出さない方が良いでしょう。

モデルごとの進化

KICKR v1(2014年モデル)

KICKRの初代モデル当たる、KICKR v1は2014年に発売されました。シンプルな見た目と高いパワー性能で話題となりましたが、反面、ダイレクトドライブとしてはかなり大きい騒音などの問題も抱えていたモデルです。

そうした初代モデルが抱えていた問題は、v2以降確実に改善され、進化されていきます。

KICKR v2(2016年モデル): 静粛性の向上、現在までの流れのベースになるフレーム

KICKR v2は初代モデルから2年の月日を置いてリリースされた第2世代で、フレーム形状の変更が行われました。大きな変更点はハンドルの位置で、このデザインは現行モデルであるv5まで継承されています。

また、初代モデルの大きな問題点であった静粛性についても大きな改善があったのがv2からです。とはいえ、「ほぼ無音」というようなアップグレードではなく、あくまでノイジーな初代モデルと比較して静かになったというレベルです。

KICKR v3(2017年モデル): スルーアクスル対応、KICKR CLIMB対応

2017年に発売されたKICKR v3は、KICKRシリーズで初めて、スルーアクスルに対応したモデルです。それ以外は基本的にv2と同じです。

これまでも、KICKRでディスクブレーキフレームを使うことは可能でしたが、クイックを使う方式でした。

@youtube

v3からは特殊なアダプタを使ってスルーアクスルで締めることができます。

KICKR v4(2018年モデル): 静粛性向上、ケイデンス計測対応

2018年に発売されたKICKR v4では、これまでKICKRの最大の難点だった静粛性が大幅に改善され、他社のスマートトレーナーと比較しても最高クラスの静粛性になりました。

これまでのKICKRはケイデンスセンサーの付属させることでケイデンス計測に対応していましたが、アップデートによってトレーナー本体のみでのケイデンス計測にも対応し、より完成度の高いスマートトレーナーになりました。

KICKR v5(2020年モデル): パワー精度向上、自動キャリブレーション機能、Axis feet採用、

現行品のKICKRがv5で、2020年に発売されました。

前モデルをベースに、パワー精度を±1%まで向上させました。また、v5からはアプリを使った「スピンダウン」と呼ばれるキャリブレーションが不要となり、自動キャリブレーションになりました。

さらに、フレームを最大5%まで傾斜することを可能とする「Axis feet」を採用することで、実走感をより高めています。